睡眠負債〜マッサージで深い眠りに〜

文明が発達するにつれ、その便利さの向上とは逆に、心身の健康を煩う人の数は年々増えています。
その原因の一つとして挙げられるのが、過度の長時間労働や深夜の労働による、睡眠不足の問題です。
睡眠不足は積み重なると〝睡眠負債〟という状態になり、様々な体調不良を引き起こす可能性がある事が近年わかってきました。

睡眠負債とは

日々の僅かな睡眠不足が続いてくると、借金の様に徐々に積み重なってしまい、これを〝睡眠負債〟と呼びます。
「何だ、それだけの事か・・・」
と、あなどってはいけません。

睡眠不足との違い

睡眠負債は、聞き慣れた〝睡眠不足〟という言葉とは、大きな違いがあります。
一日だけの睡眠不足であれば、その後2日間ほども、しっかり眠れば解消されます。
しかし睡眠負債は、日常的な寝不足が長期間続いたことによるものなので、簡単には解消出来ません。

負債とは借金のことであり、これには利息が伴います。
睡眠にも負債という言葉が使われるぐらいなので、利息が発生します。
この利息が恐ろしい所は、健康を損なう利息である、という点なのです。

睡眠負債は、
・がん
・認知症
・うつ病
…etc

といった、深刻な疾患に繋がる恐れがあるのです。
また、そこまでには至らずとも、食欲不振・胃腸障害・風邪をひきやすくなる・筋肉疲労・注意力散漫・攻撃性過多・協調性欠落・意欲低下などの状態になりやすくなります。

日本人の平均睡眠時間は、6時間未満という人が約4割ほども占めており、睡眠不足であると言えます。
しかしながら、睡眠不足という自覚の無い人が多く、ますます負債は積み重なりやすい傾向にあります。

米ペンシルベニア大学の研究によると、一日の睡眠時間を6時間として2週間過ごした被験者のグループは、2日間徹夜したグループと、脳の状態が同じ程度にまで低下している事が確認されています。

注目すべきは、睡眠不足が徐々に積み重なったグループは、徹夜したグループに比べ、頭の働きの低下についての自覚が無いという点です。

マウスの実験によると、睡眠負債の状態のマウスは充分な睡眠を取ったマウスに比べて、がん細胞の増殖が起こりやすい事が確認されています。
自覚の無い身体的ストレスが、免疫機能のあるNK(ナチュラルキラー)細胞の働きを低下させるので、がん細胞の抑制が効きにくなる可能性が伺えます。

また睡眠負債のマウスは、アルツハイマー病の原因になる物質(アミロイドベータ)が、脳に蓄積する傾向が高い事も確認されています。
この物質は、認知症が発症するまで20〜30年かかると言われているので、「まだまだ元気だから」といって見過ごしてしまうのは非常に危険と言えるでしょう。

睡眠負債の返済方法

寝だめに頼らない

日頃の寝不足解消の為に、休日に寝だめをするという方は、非常に多い様です。
これも一つの方法ではありますが、かえって生活リズムを崩してしまい、積み重なった睡眠負債の返済の妨げになる可能背もあります。

寝だめをすると
・その日の就寝時間が遅くなる
・寝付きが悪くなる
・夜の眠りが浅くなる
…etc

といったリスクの方が大きくなる傾向にあり、かえって生活のバランスを崩してしまう可能性が高くなります。

つまるところ根本的な解決方法としては、しっかりとした睡眠の取れる生活に近づける様にする事が、最善の策であると言えるでしょう。

ヒトの脳は、朝日を浴びることにより、体内時計が調整・改善されます。
休日に昼まで寝てしまい朝日を浴びずにいると、せっかくの調整機能が働かず、逆にバランスを崩してしまう事になりかねません。

一日の睡眠時間を、7〜8時間を目安として生活習慣そのものを見直してみてはいかがでしょう?
睡眠負債は一度に返済しようとするよりも、地道に少しずつ返済して行くのが好ましい方法であると言えそうです。

就寝前にスマートフォンやパソコンを見るのを控える

ヒトの脳は、〝メラトニン〟というホルモンが分泌される事により、眠気を感じるようになります。
メラトニンには、興奮や覚醒の働きを抑制させる働きがあり、血液中のメラトニン濃度が上がると睡眠が促されるわけです。

ところが、寝る前にスマートフォンやパソコン、テレビなどを見て感情が動くと、メラトニンの分泌が抑制されてしまい、眠気が妨げられてしまいます。

就寝2時間前までに入浴

お風呂にゆっくりと浸かって、身体を温める事は快適な睡眠をとる事に繋がります。

しかし、入浴直後の体温が下がっていない状態だと、かえって眠りにくくなります。
何故ならヒトの身体は、体温の低下と共に眠気を感じるように出来ているからです。

就寝の2時間前を目安に、入浴を済ませるのが理想的です。
時間に余裕が無くて、湯船に浸かれない時は、足湯だけでも効果は期待出来ます。

マッサージで疲労を解消

コリやムクミが溜まってしまうと、筋肉が固まって血流も滞り、寝付きが悪くなったり熟睡し辛くなりがちです。
マッサージで身体をほぐした日は、深い眠りが取りやすく、翌朝はスッキリと目覚められる、と言う例は数多くあります。
心当たりのある方は、腕の良いお店を探されてみてはいかがでしょう?

名古屋駅マッサージ

JRゲートタワーから徒歩5分。
お疲れの際は、〝もみ返させないリラクゼーション〟ボディーエキスパートまで、お気軽にどうぞ。

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