AGEs〜老化物質からのエイジングケア〜

人としてこの世に生を受け、死に向かっていく、という事実。
時間の経過と共に、肉体は古くなっていく、というのは致し方のないことです。
しかしながら、肉体の老化を促進させてしまう要因が、生活習慣や食事の中に多く潜んでいます。
こういった要因を取り除くことで、健康な体を保つ工夫は出来ます。
人生100年時代と言われる中で、こういった工夫は必要不可欠と言えるでしょう。

老化物質AGE

AGEs(エージーイー、エージス)という言葉を耳にしたことはありませんか?
AGEとは(Advanced Glycation End products=終末糖化産物)と呼ばれる物質で、体内のタンパク質がブドウ糖と結合して変性したものです。
代謝過程の最後で生じる、糖化した化合物です。
この反応は糖化反応と呼ばれています。
加齢によってこの物質が蓄積する事から、age(エイジ、加齢)にちなんで〝AGE〟または〝AGEs〟と名付けられました。

加齢の伴い増加するAGEsは、当初は単なるカラダの焦げの様に考えられていました。
しかし近年の研究で、生活習慣病によってAGEsの増加ペースが早まると、加齢関連疾患のリスクが増すなど、その重要性が認知されてきました。
今回は様々な病気に共通するAGEsと、それを産むメカニズムである糖化反応について解説します。

AGEsは食べ物に由来する

糖+加熱+タンパク質=AGE

肉を焼いてキツネ色に変色する時に起こる反応が、生体内でも起こることが知られています。
この時にAGEが生じるのですが、同時に活性酸素も生じ、老化や糖尿病を始めとした様々な疾患につながる事がわかってきたのです。

何をどう食べるかで、老いの進み方は変わってきます。
カギは、肌や骨などの老化の元凶、AGEを増やさないこと。
これを実践することで、10年後の若々しさが大きく変わることでしょう。

朝はベーコンエッグでタンパク質を摂り、野菜や果物不足を補うためにフルーツジュースを飲む、という朝食が続いているようなら要注意。
体内に老化の元凶物質、AGEが溜まっている可能性があります。
AGEは、タンパク質に糖がくっつき劣化する「糖化」反応で出来ます。
このAGEが体の中に増えると、肌や骨、血管などの老化が進みやすい。

体内でAGEが増えると、様々な老化現象が

糖とタンパク質が結びつくと、タンパク質が劣化

糖化が進行

AGEが体内で発生

という流れです。具体的には、

肌:シミ、シワ
血管:動脈硬化
体:がん
骨:骨粗鬆症
脳:アルツハイマー病

といった、様々な症状に繋がる可能性もあります。

一例を挙げると、血液中に過剰に存在する糖と、血管壁や血中を遊離しているタンパク質が結びつき、AGE・活性酸素が発生し、血管壁を障害して動脈硬化を起こし、上記の様な疾患につながるケースがあります。

コラーゲンは新陳代謝が遅いため、AGEは10年以上にもわたり、体内にとどまることがあります。

体を構成するタンパク質の3割以上を占めるのがコラーゲン。
肌のコラーゲンが糖化してAGEが増えるとシミやシワのもとに。
骨や血管のコラーゲンにAGEがたまると骨粗鬆症や動脈硬化の原因になることも。
他にも加齢に伴う様々な病気に繋がる。

AGEが溜まる主なルートは、以下の2つ。

⑴ 体内のタンパク質そのものが糖化する
⑵ 食事でとったAGEが体内に蓄積する

タンパク質は、血糖値が高い状態が続くと糖化しやすいので、血糖値に気をつけ、タンパク質の糖化を防ぐ抗糖化食品をとる対策がおすすめです。

また、食品に含まれるAGEの約7パーセントは消化の過程で体内に溜まるので、AGE量が多い食品はなるべく避ける工夫も必要と思われます。

AGEsは、AGEを含む食品によって取り込まれる。
または体内で過剰な糖分がタンパク質として結合して作られることによって生まれる。
過剰なAGEは腎臓から排泄されず体内に蓄積される。
AGEsの産生つまりカラダの糖化は、日常生活と密接に関係しています。
それゆえ、カラダの糖化を防ぐ基本は、生活習慣を改善をすることにあります。

また運動は非常に大切です。
筋肉を動かし筋肉量を増やすことによって、血糖値を下げる受容体を増やしたり、糖そのものの消費を増やす効果が期待されるからです。AGEsの血中濃度を下げる薬や、インスリン低下性を改善するホルモン投与療法も存在しますが、まずは生活習慣を変えることが基本となります。

AGEからの老化対策

食事の際はよく噛んで食べる

噛む回数が少ないと、血糖値が上がりやすくなります。一口30回を目安に、よく噛んでゆっくり食べる。

食べる順番を工夫

野菜→魚・肉→炭水化物の順で食べる
食物繊維の多い野菜やきのこ、根菜類、海藻類をはじめに食べることで、糖質の吸収を抑えることが出来ます。

腹八分目に

血糖値の上昇により満腹中枢が刺激されるとAGEが作られる。

清涼飲料水やお菓子は控えめに

人工甘味料の入った飲料水や菓子は、急速にAGEを生成します。食べるときは、食後のデザートとして食べるのがとリスクは軽減されます。

食後に体を軽く動かす

血糖値が上昇する食後一時間後に運動をすると、血糖値の上昇が抑えられます。

紫外線を避ける

糖化(=AGE化)は、紫外線によっても進みます。UVカットを心がける工夫をしましょう。

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