寝違えにマッサージはNG!?〜段階的な処置で改善を〜
朝、目覚めてから
『首や肩に痛みを感じて、どうにも動かしづらい。。』
という事で、お困りになった経験はありませんか?
寝違えを起こすと、何気ないちょっとした動作でも痛みを感じてしまいます。
仕事や家事などの日常生活にも支障しまうし、気分も落ち込みがちです。
寝違えとは?
眠っている間の体勢によって、首や肩に無理な負荷がかかり過ぎると、その部位が筋違えをする事があります。
筋違えをした部位は炎症を起こして、筋肉痛の様な痛みを感じる状態になります。
こういった症状を、〝寝違え〟といいます。
寝違えの原因
ヒトは眠りに就いている時、首や肩に姿勢による過剰な重圧を感じると、無意識の内に寝返りをうって体勢を変えます。
しかし、過労や寝不足などによって眠りが深すぎたりすると、こういった反応が出来ない場合があります。
そうなると、首や肩の負担がかかり過ぎてしまうので、首や肩の関節部分の筋肉が痛んでしまいます。
寝違えの症状
寝違えにも、症状の現れ方はいろいろあります。
多くの場合は、首を動かすと痛みを感じて、可動域に制限がかかってしまいます。
それに加えて、頭痛・肩甲骨周りや背中の痛み・肩コリや手の痺れを伴うケースもあります。
寝違えの対処法
通常は、一週間から10日前後で患部の炎症は治まり、痛みや動き辛さも緩和していきます。
しかし、『その辛さから一刻も早く逃れたい!!』と思うのは、当然の心理ではあります。
その気持ちから
『痛みをこらえながらも、首の可動域が広がる様にストレッチをしよう』
『マッサージを受けにいって早く治そう』
『患部を温めて回復力をアップしよう』
…etc
といった行動に走る方も多くおられるようです。
しかし、焦ってこういった行動に走ってしまうと、逆に悪化してしまう恐れがあります。
では、どうするのが良い手法なのでしょう?
ここでは、寝違えの症状を段階別によって対処する方法を、ご紹介していきます。
初期段階:寝違えたばかりで痛みが激しい時期
まずは、冷湿布・コールドスプレー・保冷剤・氷などで、患部を冷やす事が必要です。
そうする事で、血流を抑えて筋肉の痛みや炎症を抑えられます。
なるべくお風呂でも患部を温めない様に注意してください。
中期段階:痛みが徐々に治まりつつある時期
今度は逆に、患部を温める処置をして下さい。
炎症が治まって来ているので、血流を促して筋肉を和らげる事で、改善しやすくなります。
温湿布を貼ったり、お風呂でゆっくりと温めてあげたりしてください。
後期段階:痛みもほぼ無いが、まだ動き辛さが残っている時期
可動域を広げる事を意識して、リハビリを心がけてください。
無理し過ぎない程度に、首や肩のストレッチをするのがお勧めです。
オススメのストレッチの方法
①まずは、痛みを感じる側の首・肩の腕から。
肘を伸ばしたまま、背中の方に持って行き、限界点で20秒静止。
この運動を、2回繰り返します。
終わったら、逆の腕も同じ様に動かします。
②椅子に座った状態で、痛む側の手を腰に当てます。
肘を後ろに引いて20秒静止。
この運動も、2回繰り返します。
③両腕の肘を120度に曲げた状態で、耳横に上げていきます。
そのまま両腕を後ろに引いて、20秒静止。
これも、同じく2回繰り返します。
マッサージで筋肉をほぐす
マッサージやツボ押しによって、改善を促すのも良い方法です。
しかし中には、患部を力任せに刺激するお店も、少なからず見受けられます。
これでは、治りかけていたものも、余計に悪くしてしまいます。
また、硬い肘を使ってほぐそうとする施術にも要注意です。
有効なツボを刺激しつつ、丁寧に指でほぐしていくマッサージがオススメです。
更に、首や肩の関節を伸ばしながら可動域を広げるストレッチなどもしてもらえれば、言うことなしです。
良くするつもりが、かえって悪化させてしまっては元も子もありませんので、お店選びは慎重にされるのが良いでしょう。