2022年6月15日 / 最終更新日時 : 2022年8月12日 biz ストレス対策

夢を追う前に、まず満足〜今に感謝〜

〝夢は叶う〟
〝願いは届く〟
〝明るい未来を築こう〟
という、よく目や耳に付くフレーズ。。
それによって何かを実現している人は、少なからずおられる事でしょう。

しかしながら、
・夢を持てない自分にコンプレックスを抱える。
・一時的にテンションが上がるものの、何も出来ずに終わる自分に嫌気が差す。
・夢を叶える方法論を聞いただけでわかった気分になり、それを周囲に触れ回るが、実際には何も変化していない。
…こんな人の方が多いのではないでしょうか？

こうなった原因を戦後の日本の歴史から紐解いてみましょう。

戦後の日本はGHQによる支配により、偏差値教育がされて競争社会になっていく事で、高度経済社会と共に復興していきました。
それによる恩恵が大きかったのは事実かも知れません。
この時代の人々のモチベーションは物理的に満たされていく事でした。

カラーテレビ、エアコンや自家用車、といったモノが豊かさの象徴でした。
その後、海外旅行などのレジャーやカラオケなどで楽しむコトの時代へ移行。

そしてコロナ禍を経た現代、は人々は何に満たされる時代になったのでしょう？

それはまさしく〝心〟にあると言えるでしょう。

そもそも、モノやコトに欲求を感じるのも、それが得られる事により「あー、良かった、嬉しい」という快感があるからなのですが、現代ではモノやコトに満たされても心が満たされなくなってしまったのではないでしょうか？

住居も衣類も持ち物も人並みに満たされていれば、戦時中の人からしたら非常に満たされて見える事でしょうが、SNSの誹謗中傷で心を病んでしまう人が多く居られます。
地位や名声も手に入れて活躍する有名人が命を自ら断たれる悲しいニュースも。。

そもそも、アメリカ型資本主義経済社会というのは
「もっと豊かになろう」
「夢を持って未来に進んで行こう」
という発想。

しかしながら、この考えで得られる現実に行き詰まってしまった感は否めません。
何故なら
「幸せになる為にはもっとこうならねば！」
と理想を追い求める思考には潜在意識に
「そうなっていない今の自分は不幸だ」
という刷り込みをしてしまうという落とし穴があるからです。

そもそも〝夢〟という言葉。。
聞こえは良いのですが、言い換えてしまえば〝欲〟です。
〝欲〟は生きていく上で必要でもありますので、悪く捉えるものではありません。

しかし、人間の欲はコントロールしておかないと、すぐに暴走してしましがち。
西洋的な物質至上主義の思想というのは、果てしなく欲望を掻き立てる事によって成立しています。
「もっともっと」という誘惑は際限なく続くので、いつしかそれに振り回されて欲しがり中毒・欲張り病にかかってしまう可能性は大。
そうなってしまうと、本来の自分の望みとかけ離れてしまい、かえって不幸に陥りかねません。
程良く欲を手放して自己管理する事は、非常に重要です。

それには、まず
「今のままで充分に幸せだ」
という氣持ちに浸ることが最優先ではないでしょうか？